2021年11月5日Gift Living
カテゴリー:知ってて損ナシ豆知識
冬に起こる体調不良「冬バテ」の原因と対策
みなさん、「冬バテ」という言葉を聞いたことはありますか?
夏に起こりやすい「夏バテ」と同様に、冬の体調不良にも「冬バテ」というものが存在します。暑い夏が終わり油断しているところ、この冬バテに襲われダウンしてしまう人は少なくありません。万全な状態で冬を越えられるよう、早い段階から冬バテ対策をすることは重要です。
今回のブログでは、あまり聞き慣れない冬バテとはいったい何なのか、そして冬バテにならないためにはどうしたら良いのかをお伝えしていきます。
冬バテって何?症状と特徴
「夏バテ」という言葉は聞いたことがあっても、「冬バテ」という言葉を耳にしたことがある人は少ないのではないでしょうか。
冬バテとは、冬に起こる数々の体調不良のこと。頭痛や倦怠感、肩こり、意欲低下など、夏バテと似た症状を引き起こします。
体と心のどちらか、あるいは心身両方に異変を感じるのが冬バテの特徴。「毎年冬になると、なんとなく体調が悪い」という人は、まずはこの冬バテを疑ってみると良いかもしれません。
冬に体調が悪くなる原因
そもそもなぜ冬に体調が悪くなりやすいのかというと、これには秋から冬にかけての寒暖差が関係していると言われているのです。寒暖差は自律神経の乱れを引き起こし、自律神経が乱れることで体のいたるところに不調をきたします。
自律神経とは、呼吸や体温調節、血流など体のバランスを整える神経のこと。自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、普段はこの2つの神経が上手くバランスを取りあうことで体が正常に保たれています。
しかし冬になり気温が一気に下がると、自律神経が正常に機能しなくなってしまうことがあるのです。これが冬バテの正体だと考えられています。
さらにこの寒暖差以外にも、冬はイベントごとが多く疲れやすい季節。蓄積した疲労による体調不良も、冬バテの原因の1つだと言えるでしょう。
「冬バテ」に効果的な5つ対策
冬は、仕事や学校が特に忙しい季節。できることなら冬バテにはならず、元気な状態で冬を乗り越えたいですよね。
そこでここからは、冬バテに効果的な対策を5つ紹介していきます。これから本格的な冬を迎える前に、自分自身で出来る限りの健康管理をしておくようにしましょう。
①体を温める・冷やさない
冬バテ対策として、最も大切なのが体を温めることです。気温が下がると体の血行は悪くなりやすく、血行が悪くなれば、頭痛や肩こり、腰痛などあらゆる不調を引き起こします。まずは血行が悪くならないように、体を温めることが大切です。
特に夏場はシャワーだけで過ごしていた人も、冬は湯船にゆっくりと浸かるのがおすすめ。38度から40度程度のお湯に、体がしっかりと温まるまで浸かるのがベストです。
さらに室内と室外の寒暖差で体調を崩さないためにも、外出時はマフラーや手袋など防寒具を着用するようにしましょう。特に首が冷えると体温調整機能が乱れやすいため、マフラーやネックウォーマーで首元をしっかりと守ることが重要です。
②適度な運動を心がける
寒い季節は、あまり外には出たくありませんよね。夏と比べて冬は、外での運動量が落ちる人が多いです。しかしあまりにも体を動かさずにいると、筋肉が緊張状態になってしまい、その結果血行も悪くなってしまいます。あまりハードな運動をする必要はありませんが、軽く汗ばむ程度に体を動かすことは大切です。
寒さで家から出たくない場合は、室内でできる運動だけでも問題ありません。ラジオ体操やストレッチなど、体をほぐす運動は健康にも効果があります。ゆったりとしたペースで体を動かすことで、副交感神経が優位になり体をリラックスさせることも可能です。運動量が落ちやすい冬だからこそ、意識的に体を動かすようにしましょう。
③バランスの整った食事をする
人間は、食べた物によって体が作られます。日頃から栄養バランスに気をつけ、規則正しい食生活を送るようにしましょう。
特に冬は、忘年会や新年会など食生活が乱れるイベントが多い季節。アルコールを摂取する機会も多く、体に負担のかかる食生活が続きがちです。暴飲暴食をしてしまった日は翌日以降を軽めにするなど、無理のない方法で調整するよう気をつけてみてください。
また冬は体が冷えやすいため、体を温める作用のある食材を摂るのもおすすめです。具体的には根菜類やショウガ、ニンニクなど、これらの食材には体を温めてくれる効果があります。また寝る前にホットミルクを1杯飲むだけでも、ポカポカと体が温かいまま眠りにつけるのです。
④生活のリズムを規則正しくする
冬バテの原因でもある自律神経の働きを整えるには、規則正しい生活を送ることが重要です。特に睡眠の役割は大きく、早寝早起きをすることで体の調子を整えることができます。冬の朝は寒くてついつい寝過ぎてしまいますが、仕事や学校が休みの日でも早めに起きるよう心がけましょう。
また朝起きた時、すぐに日の光を浴びるのも自律神経を整えるのに効果的です。朝日によりセロトニンという物質が活性化され、このセロトニンが心と体を元気な状態にしてくれるのです。
さらに朝日を浴びることで、体内リズムが整い夜はぐっすりと眠りにつくことができます。年末年始の長期休暇は生活リズムが狂いやすいですが、早寝早起きに努めるだけで冬バテになる確率を下げられるのです。
⑤症状がひどい場合は病院へ
どんなに健康管理をしていても、残念ながら体調を崩してしまうことはあるでしょう。もしも長期間にわたって不調が改善されないなら、病院で医師の診察を受けることをおすすめします。
「この程度の症状で、病院に行ってもいいのかな?」と遠慮してしまう人もいるかもしれませんが、冬は体調を崩す人が多く病院には多くの患者がいます。ですので、あまり気負いせずに、悪化する前に病院へ行くようにしましょう。
それにあまりにも長引く体調不良には、冬バテではない何か違う病気が隠されている危険性もあります。いつもと違う体の不調は、病院へ行って医師の診察を受けることが大切です。
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皆様いかがだったでしょうか。
仕事や学業が忙しい冬は、自身の健康管理にまで目がいかず体調を崩してしまいがち。「たかが冬バテ、ほうっておけば治る」なんて楽観視せず、早めに対策を打つことが重要です。
冬バテは、悪化すれば春まで症状を引きずってしまうことがあります。あまりにも長引く症状は医療機関に相談し、元気な状態で春を迎えられるよう心がけていきましょう。